交通事故|過失相殺

投稿日|2016.3.16

交通事故では、加害者が100%悪いというケースは稀です。

被害者にも何らかの落ち度が認められ、その過失の割合によって賠償額は

減額されます。

必ずしも全損害賠償額が支払われるわけではないのです。

人身事故でも物損事故でも考え方はかわりません。

実際のところ、損害賠償額の算定では過失割合の認定が大きな要素になっています。

 

◆過失割合の認定【自賠責保険の場合】

被害者に70%以上の過失がある場合のみ減額されます。

・後遺障害または死亡事故-過失により、20%30%、50%の過失

 相殺率が適用されます。

・後遺障害を伴わない障害事故-20%の過失相殺率が適用されます。

 

◆過失割合の認定【任意保険の場合】

重過失に限らず、すべての過失について相殺し、賠償額を減額提示してきます。

過去の判例をもとにした過失割合認定基準を参考に、事例ごとに過失割合を判断します。

最終的に示談交渉や裁判で過失割合が決まります。

現場検証をした警察が過失割合を決めてくれるわけではありません。

 

◆「弱者優先」-過失割合を決める基本的な考え方

大型車より小型車、小型車より歩行者が過失割合の数字は有利になっています。

また、狭い道の通行者より広い道の通行者が、同じ道幅であれば左方からの進行車が

優先されます。

事故のケースを細かく分類して、約340例の過失割合やその修正要素の割合が

示されたものが作成されます。

 

◆過失割合の修正要素

基本的な過失割合に、その事故特有の修正要素を加味し、

過失割合が決まります。

<著しい過失>

事故のケースごとに想定されている程度を超えるような過失をいいます。

酒気帯び、わき見運転、携帯電話の通話、時速15㎞以上30㎞未満の

速度違反、バイクの場合のヘルメット不着用、自転車での2人乗り、

無灯火など。

<重過失>

著しい過失よりも重く、故意に等しい重大な過失をいいます。

酒酔い、居眠り、無免許、時速30㎞以上の速度違反、過労

などで正常な運転ができない場合、自転車の両手ばなし運転など。

 

プロローグ~交通事故に遭ったら

第一話~交通事故の流れ

第二話~初期に気づかないムチウチ

第三話~ムチウチとは?

第四話~ムチウチのこんな症状

第五話~病院と整骨院の違い

第六話~慰謝料・通院費

第七話~加害者・自損事故

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